下回り検査で見られる場所|オイル漏れ・ブーツ破れの判定基準
車検の下回り検査で検査員が何を見ているのかを解説。オイルの「にじみ」と「漏れ」の違い、ドライブシャフトブーツの破れ、マフラーの状態など、落ちる基準と落ちない範囲を整理します。
下回り検査は「叩いて」「揺すって」確認します
検査ラインの最後、車をピットの上に載せて下から見るのが下回り検査です。
検査員はハンマーで軽く叩きながら、ゆるみや異常がないかを確認します。 ハンドルを左右に切る指示が出ることもあります。
見られる場所
| 場所 | 何を見るか |
|---|---|
| かじ取り装置 | ステアリングのロッド・アーム類のゆるみ、ガタ |
| 緩衝装置 | ショックアブソーバーのオイル漏れ、スプリングの損傷 |
| 制動装置 | ブレーキホース・パイプの損傷、液漏れ |
| 原動機 | エンジンからのオイル漏れ |
| 動力伝達装置 | ドライブシャフトブーツの破れ、ミッションの油漏れ |
| 車わく・車体 | フレームの腐食、穴あき |
| 排気管 | マフラーの穴、腐食、排気漏れ |
| 燃料装置 | 燃料漏れ |
| 走行装置 | ホイールの取り付け状態 |
オイルの「にじみ」と「漏れ」は違います
ここが最も誤解されやすいポイントです。
| 状態 | 判定 |
|---|---|
| にじみ — 表面がうっすら湿っている程度 | 通ることが多い |
| 漏れ — したたっている、地面に落ちる | 不合格 |
検査で問題になるのは「漏れ」です。 古い車でエンジンまわりが少し湿っている程度なら、そのまま通ることは珍しくありません。
「オイルがにじんでるので交換が必要です」と言われた場合、 それが検査で落ちるレベルなのか、予防的な整備なのかを確認する価値があります。
聞き方は車検見積もりで損しない魔法の一言を参考にしてください。
> ⚠️ ただし、にじみは放置すると漏れに進行します。 > 「今回は通る」と「直さなくていい」は別の話です。 > どこから出ているかだけは把握しておきましょう。
ドライブシャフトブーツは破れたらアウト
ドライブシャフトブーツは、駆動軸の関節を覆うゴムの蛇腹です。
| 状態 | 判定 |
|---|---|
| ひび割れはあるが破れていない | 通る |
| 破れてグリスが出ている | 不合格 |
これは明確に落ちます。 破れたまま走ると内部のグリスが飛んで関節が壊れるため、修理が必要です。
| 修理方法 | 費用の目安 |
|---|---|
| 分割ブーツ(切れ目入り)で対応 | 8,000〜15,000円 |
| ブーツ交換(シャフト脱着) | 12,000〜25,000円 |
| ドライブシャフトごと交換 | 25,000〜50,000円 |
マフラー
| 状態 | 判定 |
|---|---|
| 表面のサビ | 通る |
| 穴が開いて排気漏れ | 不合格 |
| 規定を超える音量 | 不合格 |
腐食してサビているだけなら問題ありません。 穴が開いて排気が漏れていると落ちます。
ブレーキホース・パイプ
ゴムホースのひび割れや、金属パイプのサビが進んでいると指摘されます。 ブレーキ液が漏れている場合は当然不合格です。
ここは安全に直結する部分なので、指摘されたら費用より安全を優先してください。
事前に自分で見られること
ジャッキアップは危険なので、無理のない範囲で。
- 駐車場の地面に油のシミがないか
- ボンネットを開けて各オイルの量を確認
- エンジンをかけて、マフラーから異音がしないか
- ハンドルを大きく切って「カタカタ」と音がしないか(ブーツ破れの兆候)
地面にシミがある場合は、どの液体かを確認しておくと工場での相談がスムーズです。
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