カタログ燃費と実燃費、なぜこんなに違うのか|8割ルールの理由
カタログに書かれたWLTCモード燃費と、実際に走ったときの燃費には差があります。なぜ差が出るのか、測定方法の違いと、日常の運転で燃費を近づけるコツを解説します。
「カタログ燃費どおりに走らない」のは普通のことです
車を選ぶとき目にする「30km/L」といった燃費表示。 実際に乗ってみると、 「そんなに走らない」と感じた経験がある方は多いはずです。
これは故障でも欠陥でもなく、 測定方法の違いによる、想定内のギャップです。
目安は「カタログ燃費の8割」
一般的な目安として、 実燃費はカタログ燃費(WLTCモード)の8割程度とされています。
| カタログ燃費 | 実燃費の目安 |
|---|---|
| 20km/L | 約16km/L |
| 25km/L | 約20km/L |
| 30km/L | 約24km/L |
あくまで目安であり、 運転の仕方や環境によって前後します。
なぜ差が出るのか
カタログ燃費は、 決められた条件のテストコース(または台上試験)で測定されます。
現実の運転は、これと条件が大きく異なります。
| カタログ測定の条件 | 実際の運転 |
|---|---|
| 一定の温度・湿度で管理された環境 | 気温・天候はさまざま |
| エアコンなどの補機類は最小限の使用を想定 | エアコン・ヒーターを日常的に使う |
| 決められた加減速パターン | 信号・渋滞・坂道など不規則な走行 |
| 荷物や同乗者を考慮しない軽い状態 | 荷物・同乗者を乗せて走ることが多い |
つまりカタログ燃費は 「理想的な条件での燃費」であり、 日常の運転とは前提が違う数字だと理解しておくと、 過度な期待や失望を防げます。
WLTCモードはJC08モードより実態に近い
以前使われていた「JC08モード」という測定方法に比べて、 現在の「WLTCモード」は、 市街地・郊外・高速道路を組み合わせた、より実際の走行に近い条件 で測定されています。
そのため、WLTCモード燃費は JC08モード燃費よりも実燃費に近い数値になる傾向があります。
車を選ぶ際は、 カタログのどちらのモードで表示されているかも確認すると、 イメージのズレを減らせます。
実燃費を8割に近づけるコツ
測定条件の違いは埋められませんが、 運転の仕方で実燃費をカタログ値に近づけることはできます。
- 急発進・急加速をしない
- 早めのアクセルオフ・エンジンブレーキを活用する
- タイヤの空気圧を適正に保つ
- 不要な荷物を車に積みっぱなしにしない
具体的なテクニックは エコドライブの具体的なテクニック にまとめています。
空気圧の重要性については 燃費が急に悪化したときのチェックリスト もご覧ください。
車選びでの活用法
実燃費の目安(カタログの8割)が分かれば、 車種を比較する際の実質的な燃料代を見積もりやすくなります。
軽自動車とコンパクトカーの比較では、 この8割ルールを両方の車種に当てはめて考えると、 より現実的な比較ができます。
軽自動車とコンパクトカー、実燃費で比べるとどちらが得? で実際に比較しています。
まとめ
- 実燃費は、カタログ燃費(WLTCモード)の8割程度が目安
- 差が出るのは、測定条件と実際の運転条件が異なるため
- WLTCモードはJC08モードより実態に近い測定方法
- 空気圧の管理やエコドライブで、実燃費をカタログ値に近づけられる
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